Google Map Diary: level 10を目指す京都のローカルガイド

京都のGoogleマップローカルガイド(Level 9)です。10を目指して修行中です。

京都のツアー

京都御所

観光地としての京都は、おそらく日本ではトップクラスだと思われます(世界を相手に、と考えるとトップクラスといえるかは、正直難しいところ。私見によれば、トップ20は無理でしょう。100には間違いなく入ると思います。それでも、京都はもっと上にあるべきでしょうし、目指してほしいところでもあります)。実際、トリップアドバイザーなどでも、東京の次くらいにランクインされていますし、かつてほどではないものの、日本の中高生の修学旅行の行き先としては、かなり高いランクに位置するはずです。ちなみに、百人一首マンガ?の「ちはやふる」でも、瑞沢高校の修学旅行先は京都に設定されています(実際の東京都立高校で、どれくらいの高校が修学旅行を京都にしているかは、わたしは知りません)。また、ハイシーズンである秋には、京都のホテルの稼働率ものすごく高いようで、かなり早い段階に予約を入れないと、部屋も取りにくいということのようです。紅葉目当ての秋が観光のハイシーズンというもの、いかにも日本らしくて興味深いです(ヨーロッパだと当然ながら夏がハイシーズンになります)。

 京都(市、あるいはその周辺)に住んでしまうと、観光地としての京都ではなく、別の視点から京都を見るということになりますので、さすがに、例えば「神社仏閣を巡るツアー」というものには参加したこともありません。しかし、ツアーというものの重要性はどこにあるのか、と考えてみますと、「一人では行くことが困難なところであっても、団体であればその困難さが低くなる」ということではないかと思います。かつては、ヨーロッパなどは、言葉の問題もあったでしょうし、そもそも海外旅行そのものに不慣れな人も多かったので、ツアーという旅行形式が極めて有効であったと思いますし、今でもーー個人的に参加することはないかもしれませんがーー有効だと思っています。この、「団体なら行くことができる」ということを考えてみますと、個人では入ることができない場所に、団体なら行けるということもあるでしょう。これなら、京都に何度も来ている人であっても、参加してみたくなるはずです。また、海外からの旅行者には、さらに有効なはずです。海外でよくある「ツアー」の一つに体験型のものがあり、なかでもその国の料理を作ってみるというプログラムは、定番中の定番です。それが、英語や中国語などで行われるのであれば、その言葉を話す観光客にとっては、貴重な体験となるでしょう。また、日本の伝統的な民家に一泊するようなプログラムや、写真のツアーなども、興味深く参加してくれるはずです。英語で行うZenの体験ツアーも悪くないですし、ジョギングコンシェルジュが京都のホテルにはいるそうです。これも、一人ではなかなかできない「ツアー」でしょう。

 しかし、先ほどのトリップアドバイザーなどを見ても、あまり体験型のツアーと言うものが、他の世界の都市と比べて少ないように思われます。私見ではありますが、これは都市の解釈をあまりしていないからではないかと思っています。できうるであろう、様々な解釈をしていないのではないか、いろいろな方面から、一つの都市を眺め、考え、解釈するということは、もっとできる様な気がします。

京都でのんびり―私の好きな散歩みち (祥伝社黄金文庫)

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*写真はおなじみ、御所。散歩するだけでも、なかなか面白いところです。