【イベント】「京都市未来まちづくりプロジェクト成果発表会」を見てきました
先日、京都みやこメッセで行われた「第5期京都市未来まちづくり100人委員会プロジェクト成果発表会」に行ってきました。
他にも別件の用事もあったし、新しくできたロームシアター京都に併設してできた蔦屋書店やスタバの様子を見に行きたいというのがあったので、めったに行かない岡崎のあたりに行ってみました。
ちなみに、ロームシアター京都はこんな感じです。
なお、みやこめっせの場所はこちら。
さてさて、先ほどの長い長い名前は、そもそもどこがやっているかといいますと、運営しているのは、京都市からの事業の受託を受けている団体である「特定非営利活動法人 きょうとNPOセンター」というところで、「京都市総合企画局市民協働政策推進室」というところが主催しています。すごいな、ドイツ語もびっくりのお役所的名称ですな。まあ、要するに、京都市がやってる、ということです。
で、この「京都市未来まちづくり100人委員会」というのは、ウェブサイトから引用しますと;
「京都のまちづくりについて市民自らテーマを設定し、多様な観点から議論し、その結果を広く社会に発信するとともに、課題解決に向けた実践を行ってい」るそうです。で、第5期ということで、5年目、ということかな。なるほど。
で、第5期は、独自のテーマ設定があるということで、それが「「未来の京都」を合言葉に未来志向型の委員会を展開」だそうです。ふむふむ。
で、このテーマに基づいて、全部で15のプロジェクトが作られ、活動するということです。ほうほう。
で、この先日の発表会は、このプロジェクトの活動発表会ということでした。そかそか。
丸っと1日かけてこの15のプロジェクトが、こんなことをやって、こんな感じになりました、ということを発表していました。
全体を見た感じの感想を、無理やり一言で述べると、「方向性もいいし、重要なテーマを扱っているんだけれど、消化しきれていない」といったところでしょうか。
今回取り扱っている15のプロジェクトのテーマは、どれも本当に重要で、じっくり検討に値するものばかりであると思います。それこそ、京都市のみならず、日本の、世界の未来を考える上で極めて重要であるというのは言を俟たないところです。
しかし、ある意味、それゆえにか、もっと掘り下げたらいいのに、とかさらっと扱ってしまって、なんだかもったいないなぁという気がすべてのプロジェクトに対して感じた共通した感想です。還元すると、これはすごいというレベルの高いものはなかったとも言えます。
委員の皆さんは、普段は通常の仕事をしてはるので、この委員会はいわば「課外活動」というか「クラブ活動」、もしくは「同好会」の活動ということでしょうから、そういう意味では時間も予算もそれほどあるわけではない中での活動でしょうから、まあ仕方ないのかな、本人たちが楽しければそれでいいのかな、とも思います。それはそれで良いことでしょう。
ですが、本格的にやろうとするには、何もかもが足りなさそう、というのもまた率直な感想です。
十分な予算もなさそうだし、人材も足りているとは思えないですし、ちゃんとコントロールというか、指導・相談に乗ってくれるような人もいるという感じではないです。イベントをする、アンケートをとる、冊子を作る、プレゼンを行う、どれもこれもある程度までのクオリティを目指すのであれば、それに見合った方法論は十分に確立しているのですが、そういうことは十分に教えてもらってはいないのでしょう。それゆえ、結果として「手作り感満載」「自己満足」「内輪だけで終了」といった感は否めません。
気になるのは、京都市は、これをどうしたいのかな、ということです。
本気で政策として動かすのか、それとも市民参加をしているということをこのイベントでアリバイづくりをして、おしまい、なのか。100人委員会というのも、なかなか楽しそうですが、結局楽しいだけで終わっちゃっているんじゃないかな、という感じ。素材がいいだけにだいぶ残念でした。まあ、難しいということもわかりますけれどね。
そんな中で、このプレゼンのまとめを書いているグループがいたんですけれど、これがすごかった。今回のイベントの中で群を抜いてすごかった。
これです。これはものすごくレベルが高かったと思います。
あと、もちろんカフェも良かったです。あとは、もう少し座るところがあったら良かったかなぁ。コールド系の飲み物が気持ちぬるかったのはちょっと残念でした。