Google Map Diary: level 10を目指す京都のローカルガイド

京都のGoogleマップローカルガイド(Level 9)です。10を目指して修行中です。

【史跡】道標の行方

京都には様々の道標があります。

ちなみに一番古いのは、旧東海道三条通りの白川橋の東側のたもとにあるものです(1678年のもの)。

京都最古の道標

京都はさすがにそれなりに歴史がある町ですから、少し歩いただけでも様々な道標を見つけることができます。そしてこちらもその一つ。

道標「南 右 京大津みち」

これは、「南 右 京大津みち」と書いてあるようです。

別の角度から。

道標「東 左り ふねのりば」

こちらは「東 左り ふねのり場」と書いてあるようです。

撮影場所は、伏見区京街道沿いなので、この表記は納得がいきます。つまり、最初のものは、「南」を向いており、「右」の方面に行くと、「京」(の中心街の方角。そして、伏見と同じく港がある)「大津」(へ行く)「みち」を指し示しているはずです。

 

二番目のものは、「東」側を向いており、「左り」に行くと、(伏見の)「ふねのり場」にたどり着く、ということで解釈はいいと思います。

こちらの「読み」は以下のサイトを参考にしました。

伏見ぶらぶら16「伏見の道しるべ」

いうまでもないことですが、これらの道標は今では、情報としての役割はありません。昔の遺跡というもの以上の価値はないでしょう。しかしながら、古いものであるゆえに、一旦無くしてしまうと、永遠に取り返すことはできません。いうまでもなく、撤去は一瞬、そして、これを取り戻そうと思ったら、恐ろしいほどの時間と調査と努力が必要になります。

そういうこともあって、歴史ある町の義務として、こういう歴史証人である道標は、しっかりと管理、かつ保存、調査が必要なわけです。しかし、この写真(2017年5月に撮影されたものです)を見る限りは、「昔からあるものだから、とりあえず、置いてある」という以上の扱いはされていないと思われます。

私は日本語が第一言語ですので、ある程度は日本語の古いものにも馴染んではいますが、さすがに200年以上前のものですと、正確な読解は訓練しないと困難です。よって、ちゃんとした読み方と解説などがあるものが欲しいところですが、そのような解説を見つけることはなかなか困難です。

 

ぜひ、京都市はこのような歴史的証人である道標のデータベース化をしていただき、後世にしっかりとした形で残して欲しいと思います。

 こんなのがアマゾンで出てきました。さすがに現物を購入することは難しいと思われますが、京都府立図書館には蔵書として検索がヒットしました。近日中に見に行って見たいと思います。

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