こんな食堂に行ってみたい
よくある言い方に「暮らすように旅をする」というのがあります。
まあ、要するにいかにもツアーで海外に来ました!という感じではなくて、「今さっききたんじゃなくて、ここにもう何年も住んでるのよ!、地元の美味しい食堂もパン屋さんも知ってるんだからねっ!」というのが、「暮らすように旅をする」ということだと思うのですが、多分若干勘違いも入っていると思います。
ちなみに、以前パリに行った時は、滞在先のホテルがやたら高くて(とてつもないユーロ高だったんですよね・・・)、どうしようかな、と思っていたら、たまたまアパルトマンを貸している日本の人のウェブサイトを見つけて、そこで申し込んで、そのままその部屋を一週間ほど借りることになり、図らずも、地元の人とほぼ同じ感覚でパリに滞在するということになりました。食事は当然でないので、メトロの駅に行く途中にあるパン屋さん(実はここはかなり有名なパン屋さんだった)でバゲットを買い込み、フランス語も怪しそうなご主人のいる雑貨屋さんで冷えてないエビアンを揃え、夕食は街角の中華のお店でお惣菜を買い込んで部屋で食べるなんて、おお、なんか今考えると、なかなか暮らすように旅してるではないか!すごいな。
ちなみに、こんな感じの、偽りない「屋根裏部屋」でした。
で、たまたま丸太町を歩いていたら、反対側にヨーロッパかアメリカか、その辺りからの旅行客を発見、最初に入ろうとしたお店は「準備中」とあったのですが、その文字がわからなかったらしく、何度かドアを開けようとして断念、次のお店に行こうとして、ちょっと古めかしい食堂に入って行きました。
それが、こちら。「白扇」というお店のようです。
おお、なんという良い選択!外国に来たら、こういうお店に行ってみたいんですよね。マクドナルドやスタバなんかと違って、こんなところに入ったら、どんなものが出てくるのかわかりません。でも、食堂ということだけはわかる。じゃあ、いっちょ入ってみようか、というチャレンジ精神で、この旅行のお二方も入ったのでしょう。しばらく見ていたら、お店のおばちゃんが出てきて、おそらくサンプルを見ながら、食べるものを決めていたのではないかと思われます。
このお店が美味しいかどうかは、私も行ったことがないのでよくわかりません。でも、ちょっと入ってみたい(でも二の足を踏んでしまう)お店であることも間違いありません。海外に出るとこういうお店が魅力的なんですよね。わかりますよ。当たり前ですが、旅先でしか経験できないことをしたくて、わざわざこんな東洋の島国に来ているわけですから。