山本覚馬の墓
NHKの大河ドラマ「八重の桜」の影響は、なかなかすごいものがあります。関連書籍の出版もそうですが、今までほとんどスポットライトが当たることもなかった人物にもそれなりに注目されるようになってきました。
新島(山本)八重の兄である山本覚馬もその一人でしょう。覚馬は、同志社の創設にはなくてはならない人物です。そもそもあの今出川校舎の土地は覚馬のものであり、「同志社」という名前をつけたのも覚馬であるといわれています。新島からしてみたら、大学設立を具現化する手助けをしてくれた人物です。特につてがあるわけでもない京都という土地で、新島のアイディアをおもしろがり、京都府とのつながりをつけてくれた人物なのです。また、彼は、新島の義理の兄ということにもなります。また、京都府からしてみたら、なんだかよくわからない洋行帰りの人物(そもそも新島襄は京都とは何の縁もゆかりもない)が、耶蘇教の学校をよりによって京都の、しかも御所のすぐ北に建てるなどということは言語道断であったと思われますが、覚馬の後ろ盾により、「同志社(英学校)」とは、すなわち「京都府顧問、初代府会議長」の義理の弟が作る学校である、との認識があったはずです。
今回の「八重の桜」では、西島秀俊さんが演じており、それも、いろいろな意味で注目されています。覚馬も、かなり長生きした人物ですので、これからのドラマでの活躍が楽しみです(新島は、この兄妹に比べると比較的短命)。
覚馬の墓は、同志社共同墓地の入って左手奥にあります(正面はもちろん新島襄。左隣に新島八重の墓があります)。行かれる場合は、京都駅からでしたら、若王子神社までタクシーで行かれるのがよいでしょう。山の上にありますので、ハイヒールなんかは避けたほうが無難。行ったあとは、湯豆腐なんかもよろしいかと。
西島秀俊 PHOTO BOOK 「MEMORIES OF VENICE」
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それにしても、「覚馬」とは、なかなかカッコイイ名前だと思います。