映画のロケ地としての京都
007最新作のSkyfallでも、また、m:i 3でも上海がでてきます。いろいろな事情があるとは思いますが、こういうところには、なかなか日本はでてきません(ちなみにSkyfallには、長崎の軍艦島がでてきますが、ここが「日本」であるということは強調されていない、というより隠されています)。
上にあげた映画はどちらも、いわゆるスパイ映画の王道ですので、そういう筋からは、なかなか京都という街を舞台にするというのは難しいかもしれません。カーチェイスもできないでしょうし、できたとしてもあまり魅力があるかといわれると、難しいところです。走るシーンなんかですと、それほど悪くないかもしれませんが、少々猥雑さに欠ける気もします。近未来的なシーンとかですと、ネオンサインの華やかさでは到底香港や上海には勝てそうもないのですが、うまくやれば京都駅あたりは健闘できそうです。たしか、ガメラに一回壊された気もしますけれど、それい以降はあまり活躍したところもない気もします。
もちろん、京都には映画村がありますので、これはこれで良いと思いますし(ちなみに、かなり面白いところです。実はオススメ)、重要な構成要素だと思います。これから先はどうなるか怪しいところですが。
ところが、という言い方も変ですが、京都は実は意外なところで(その名を隠しつつ)重要な物語のロケ地となっていたりします。それは、アニメの「けいおん!」で、京都のいろいろな街角が背景として描かれています。そこに「京都」という地名は出てこないのですが、いろいろなサイトで、「このシーンはここ!」という場所を特定する作業が公開されています。いやはや、大したものです。
それはそれで良いと思うのですが、もう少し、世界の映画(製作者)にとっても魅力がある街にはなれないのかという思いもあります。それは、単に観光客にとって魅力的であるというだけでなく、世界中から来る人々のくらしにとって魅力がないと、おそらくだめなのでしょう。
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